Clutch

クラッチ考察

 ミニトレに使われているクラッチは初期モデルから新しいモデルまで多々互換性がありました。

  RX50 GT80 YZ80A/B YZ80C/D YZ80E/F TZR50'90 TZR50'93 TZM50R'97
形式 知らない 374/2A4 知らない 598/1T0 2J5/2X6 3TU 4EU 4KJ
フリクションプレート 131-
16321-00
131-
16321-00
598-
16321-01
131-
16321-00
4EU-
16321-00
598-
16321-00
クラッチプレート 131-
15324-00
257-
16324-00
598-
16324-00
257-
16324-00
1V1-
16324-00
スプリング 90501-
20122-00
90501-
20125
90501-
20122-
00/90501-
20125-00
90501-
20122-00
90501-
20125
90501-
20474
ボス 257-
16371-01
353-
16371-00
1V1-
16371-01
353-
16371-00
プレッシャプレート 257-
16351-00
353-
16351-00
598-
16351-00
  5R2-
16351-00
10X-
16351-00
ハウジング 2U2-
16150-00
353-
16150-
02/2A3-
16150-00
1T0-
16150-
00/353-
16150-02
1T0-
16150-00
2J5-
16150-01
3TU-
16150-00
4EU-
16150-00
4BA-
16150-00
クラッチ枚数 2 3 3 4 5 3 3 4


クラッチの比較
 YZ80F?(2X6)のクラッチとミニトレ(2A4だけどFT1、374か出所不明部品ごちゃ混ぜ)のクラッチを比較。値は中古部品のものです。

  2A4 2X6
スプリング自由長 32.5mm 32.5mm
プレッシャープレートスプリング座深さ 9.5mm 11mm
フリクションプレート厚さ 3.5mm 3mm
クラッチプレート厚さ 1.5mm 1.2mm
ボス深さ 18.5mm 23mm
ハウジング深さ 20mm 25.5mm
クラッチ枚数 3 5


 

 

 

 

YZ80Fかな?2X6のクラッチ

ミニトレのクラッチ。しかしなんでこのケース、回転計の取り出しが付いてないんだろ?

クラッチ枚数の増加
 ミニトレのクラッチはクラッチカバーにゆとりがなく、YZ80Fとのアッセンブリ交換は不可能ですが、上記データを参考にして容量の増加を図ります。
 ミニトレのフリクション3枚、クラッチプレート2枚の厚さ合計が13.5mmで、YZのフリクション4枚、クラッチプレート3枚の合計は15.6mmでプラス約2mm。スプリング座が深いYZのプレッシャープレートを用いてマイナス1.5mmの14.1mmとなります。なんとか組めそう!。今からやってみまーす!。


 

 

 

 

完成!ミニトレ4枚クラッチ。結果的に598/1T0仕様か?

インプレッション−そして滑らなくなった
 とてもいいです!不思議と滑る滑らないの高回転だけでなく、クラッチミートから中速の走行フィーリングまで変わったようで、カチッとしてます。安心して全開に出来るためかも?。とにかく気持ち 好い!。
 とは言え、純正の新品パーツでも滑らなかったかもしれません。が、それで滑られたら資金的にとてもとても痛いので、強化する方向で模索しました。よって次回の購入部品は598品番のフリクション、クラッチ、プレッシャープレートで決まりです。社外品ではポッシュの フリクションプレートとスプリングのセットでYSR50(2枚)、TZR50'93(3枚)、TZM50R'98(4枚)とキタコのなんだか値段の高いやつがあります。YECで出しているTZR50'95〜用(5枚)の強化クラッチキットは内容に比べてとても安い!仕様は598相当の強化版と踏んでいますが。あと確かバーネットのもあったはず。
 また、カバーに当たらないなら、(598の4枚で)ミニトレのプレッシャープレートを用いれば2.1mm分スプリングにプレロードが掛かり強化の意味を持ちます。
 それと大事なこと、598のフリクションプレートはハウジングに当たる部分が厚くなっているでしょう?写真では隙間が少なく見えます。ミニトレ3枚クラッチのハウジングは当たり代が少なく、フリクションプレートの爪の跡がくっきり、ひどくなれば凹んでしまい、パワーが上がるほど負担は大きくなります。その点でも(598番の)4枚プレートにするのは値打ちのある改造です。

 

トランスミッションと減速比
 YZ80-2X6のエンジンを積むにあたって、ギヤ比を調べました。

  1st 2nd 3rd 4th 5th 6th
GT80-2A4

12/39

3.250

17/34

2.000

21/30

1.429

24/27

1.125

26/25

0.961

 

598

12/39

3.250

17/34

2.000

21/30

1.429

24/27

1.125

26/25

0.961

 

2J5

15/36

2.400

18/33

1.833

21/31

1.476

23/28

1.217

25/26

1.040

 

2X6

15/36

2.400

18/33

1.833

21/31

1.476

23/28

1.217

25/26

1.040

27/25

0.925

 ミッションは2J5からミニトレと別物で、クロスレシオの強いものである事が分かります。

 問題になるのが、YSRの12インチに後輪を変更した場合の減速比とトップギヤの減速比の違いです。現在の最終減速比は15/35(2.333)または14/35(2.500)を使っていますが、その中間くらいの減速比を考えています。
 現在履いているTT100A、2.75-14でH500mm。YSRの後輪4.00-12はH530mmありますが、これを100/80-12、H470mmに変更するのでローギヤード化します。TT100Aとの比が1.063で、これを掛けると15/35で2.482ですが、トップでの減速比が2X6の方が低く、その比が0.962で、掛けると2.387となります。
 15/35〜36と言ったところでしょうか。現在の状態だと2.333では最高速を狙え、2.500だと街中でも回しきれて楽しいです。

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