クランクケース比較
左が2J5、右2GX。シリンダーの取り付きがYZでは低くなっている。シリンダーベース、スタッドピッチも広い。 クランクシャフトのウェブ幅とともに、掃気通路が左右に広がった分、ドライブ側はカラーを短くして、フライホイール側はステータベースを外側に出している。

77年以前のクラッチカバー
たまご型がそれっぽい、YZ80A〜YZ80Dまでのクラッチカバー。598品番の5枚クラッチのハウジングが収まる。キックスピンドルが短く、足に当たらない(これは2J5〜.3R1も同じ)。オイルポンプワイヤーの取り付きと、オイルポンプ取り付き角度がミニトレより起きている。 分離給油にすること、ポンプワイヤーとマフラーの接触が大きくなるので断念。YZのシリンダーでなければ逃げ代があるので大丈夫なのだが。この写真でもワイヤー取り付き口とシリンダーが接触している。

2009/08/31

クランクウェブの穴ぼこ埋め
 素材はホオの木です。4箇所ある肉抜き穴とクランクピンに合わせて削ります。これをJBウェルドで引っ付けました。


 部材は少し張り出し気味にしたのですが、組み付けるとクランクベアリングのアウターレースに接触する事が判明、それも部分当たり!!!。ウェブが開いているのでしょうか。しかしいい加減な振れ測定では0.03mm以下でした。当たりの出る部分を削ると接着剤で保護した木の地がでてしまいました。クランク室の高温下、ガソリンやオイルを吸い込むとどうなるか?燃えるか?膨らむか?わからないのでこのまま組み付けちゃおう。あとで後悔すればいいや。

 実際に現物を触ってないのであくまで予想ですが、確かYSR80のクランクには肉抜きが無かったはずで、これが振動と関係していると思っています。リードバルブ容積の拡大、吸気ポートの拡大でミニトレより1次圧縮が下がっていた? または単に一時圧縮を上げる為にそうしたのか。ならばミニトレの穴あきクランクを軽量な部材で埋めた物が一番ではないか?と考えています。

 ※ 約3年後、クランクケースを開けたけど、穴埋めは問題なしでした。

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