リードバルブ

リードバルブの加工
 開口面積の小さいリードバルブを拡大しました。

 左がノーマル、右が加工した物。装着後、高回転でのレスポンスとトルク感が増し、かつ回転の仕方がマイルドになった印象です。キャブはVM20です。前期ミニトレに付いている2枚羽のリードバルブブロックは、 もっと流路抵抗の大きそうな形状をしていますが、上手く加工すれば3枚羽のものより開口を大きく取れそうです。

 さらに加工しリードバルブブロックのな〜んにも使われていない下面を開口しました。

 リードバルブはNSR50用を切り詰めました。不安要素はリードバルブシートにゴムを敷いていないため、一時圧縮がどうかということ。組み付け時に大丈夫でもリードバルブの接触面が早期に摩滅してゆくのでは?と考えます。現在500kmくらい走ってますが問題なしです。オイルでべたべたになる場所なので意外とイケル??。

 このままで高回転時にレスポンスが低下する現象が起きたので、リードバルブストッパーに穴を開けようとしたらドリルの刃が噛んでぐにゃりといきました。作るのも面倒なので今はストッパーレスです。リードバルブ長が短いのでまぁ大丈夫だろうと言う事ですが、いまの所折れません。シリンダー側は特に加工してませんが接触も無いようです。この縦横比だとそうとう硬いでしょう。
 これでもPWKタイプ24パイで急加速では開度8分の7くらいで面積の足らないような症状が出ます。もしかするとノーマルの3枚羽が踊っちゃってるのかもしれません。まだ樹脂製一枚ものでぼっこり開口する道が残されています。

リードバルブの加工-MRシリンダー篇
 加工というより他車種のリードバルブブロックをひっつけました。

左がBW's100のもの、右がストック
 そのままでは入らないのでリードバルブブロックを左右1.5mmほど、シリンダーブロックも左右1mmほどとリードバルブの動作範囲を削りました。

 上下のピッチはほぼ一緒。リードバルブ自体の大きさはミニトレの2枚羽とほぼ同じで取り付けボルトピッチは同じですが、リードバルブストッパーが浅いため有効開度は低くなっています。


 ガスケットを作っています。


 作業台で組めるところは大体終わりました。

今日のお手軽レシピ
 さて、今日のお手軽レシピのコーナーです。みなさん、パーツショップなどで樹脂製リードバルブを見たり、現行車がはなから樹脂製リードバルブだったりするのを見て、自分のミニトレにも‥と妄想したことはありませんか?。しかしカーボンリードバルブにいたっては一枚5000円もしており、また2〜3000kmで開いてしまったり(今のはどうか知らないが20年前はそうだった)、われらプロレタリアートにはおいそれと手が出せません。 そこで今回は耐久性・価格に重点を置き、純正の樹脂製リードバルブを素材としたレシピをご紹介します。


用意したもの 左・MR、YSR、GTの純正品。右・NSR50の純正品。中・カット済み。

手順1 ミニトレのリードバルブを素材の上に乗せ、虫ピンでけがく。
手順2 けがき線をはさみで切る。はさみで気になる方はレーザーでカットすると断面がきれいに仕上がります。
手順3 取り付け穴位置と、又の部分をリューターで修正する。
手順4 切断した部分、バリをペーパーで整えるて出来上がり。


あとは組み付けるだけ!注・プリンター上で作業するときはウェスなどを敷いて行ってください。

 ちなみに、今回は、このままではバルブ固定面とシート面との段差でバルブが浮き上がりましたので、固定面にコピー用紙を切ったものを挟んで嵩上げしております。我ながらいい加減と思いつつ、ぴったりと収まりました。

TOP