オイルポンプ

FT1のオイルポンプ篇
 日エンジン組んだときにFT1のオイルポンプ(底面に手で回せる歯車の付いてるやつ)を使い、エライことにな った。このポンプは、オイルを馬鹿食いし、マフラーから黒汁が飛ぶ。

 オイルポンプの動作量は最小スロットル、最大スロットルでカムで作られたクリアランスで決まるが、2A4の最小クリアランスは0.3mm(目視で す適当です)、YSR80も同じくらいであるのに対しFT1は0.7mm(本当に目視です)もある。吐出量は倍以上‥。これは焼きつかないけどやばいです。
 シリンダーを外すとリードバルブもピストンもオイルでびちょびちょといった感じ。シムを取り寄せてクリアランスを絞るか?いやいやYSRのポンプを積もうではないか!。

 んでこんな事になったのかというと、組んだ1号エンジンに転がっていたFT1のクラッチカバーごとアッセンブリで付けたのだ。多分オイルの品質の問題なのだろう、初期の頃はオイルの潤滑性能が低かったか、硬かったのだろう。さて、外観上もプランジャのクリアランスも変わらないYSRのを外して、取り付けておしまい。かというと、そうは問屋が卸さない。いや、問屋は関係ない。実はクランク軸からオイルポンプを駆動させているシャフトのウォームギアの径も違い、設計から異なるのだ。オイルポンプを初期のものと後期のものを入れ替えるときには、クラッチカバーも外してシャフトもともに交換しなければならない。
 見た目の判断だが、TZR50(3TU)のオイルポンプも使えるかもしれない。それと外観上変わらないと書いたが、YSRのオイルポンプのカム、少しデザインが変わっているかも。

 たしはマニュアルを持っていないが、確か作動量は0.3mmが標準ではなかったかな。それをアクセルと連動するカムで、回転辺りの作動量を調整しているわけだが、えらくアバウトなカムだ。少々調整したとて、全開になったときの吐出量が変わるわけではない。それにアクセル開度と回転数がいつも一定なわけでもなく、ノーマルキャブとビッグキャブとでは、ある回転数に至る開度も違ってくる。開け方で供給量の変動も大きい。

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