MotorCycle

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◆DELL Dimension XPS R400 外は古くて、中身はちょっとだけ古い

◆CF-M34  省電力なHDD (2.5インチ) バッテリーセルの交換

◆マルチブート

 NTLDRによるデュアルブート GRUBによるWindowsとLinuxの起動 変則的な構成

◆DNSレコード

 MXレコードの設定

 

DELL Dimension XPS R5000X2
 

 あれから(したの記事から)一年半。時のたつのは早いもの、その間にデュアルコアも安くなった。相も変らぬ白い筐体のデルのディメンションだが、その中身はAthlon X2 5000BE@3.1GHzに変身。なによりメモリが安くてびびる。1GHzのメモリが3000円でお釣りが来るなんてびっくり仰天、Windows Vistaがメモリ2G必要とか読んでアホかと思ったがさもありなん。

 XPが肥大していると言えたあの頃、メモリは背伸びして512MB、HDDが20GBくらい。今はメモリが4GB、HDDはストレージも入れると600GBになってる。

 これだけ余裕があって、XPでもLunaを使うようになり、Vistaも導入。(Suse11も導入)しかし、本音はXPで十分で、GUIだけ便利で楽しいものになればいいと思う。XPで(いや2000でも)KDEやGnome(+Compiz)みたいにテーママネージャを使えれば別段新しいOSでなくても構わないし、枯れたOSの方が信頼できる。VistaのUACだっけ?ユーザーアクセスコントロール?趣旨はわかるし評価するけど、Windowsのアクセス権はわかり難いし中途半端なんだよな。なんでAdministratorでログインしてシステムファイルの属性を変更できないの。何を許可し、何をシャットアウトするのかも不明確。

 Linuxでワードもエクセルも行けるんだけど、プリンターだけがネックなんだ。製本印刷、両面見開き、コマンドで出来るのはわかってるけど、そこまでやって憶える気がない。この辺の出力は仕事に追われてやってるし、両面印刷できるレーザープリンターでバンバン刷るから、便利なほうがいいんだ。プリンタドライバのプロジェクトもあるらしいけど、がんばってほしいな。Win並みのGUIで印刷設定できるなら、完全にLinuxに移行するんだけど。

(2009.1.22)

DELL Dimension XPS R400 改

 と言っても、改に改を重ねている。元がPentiumIIIの400MHzだから1998年か99年ごろのモデル。2000年にはSpecial Editionとして1GHzモデルがDellから出る。しかしこのXPS BシリーズはIntel820を積み、不遇な運命を辿る。代わってメインストリームに躍り出たのがDimension 4100シリーズ。それまでのXPSの名を捨てたのは、Intel820を忘れ去る為だろうか。

 来なら1.4GHzまで、i820チップセットで行き、そこでi850・Pentium4に、というロードマップだったのだろう。インテルは。440BXに代わる、RAMバス装備の期待のチップセットi820がコケた為、i810に外部AGPを付けたi815をリリース。Dellの商品リリースはこれに添っている。高クロックこそ性能の証、のはずがPentium4 1.6GHzはPentiumIII1.4GHzよりも遅いのが難点だ。それにi850チップセットもコケた。RIMMは主流にならず、代わりにDDR-SDRAMが主流に。この時代のAMDのCPUは、ずっとSocketAで通しており、互換性で抜きん出ている(今日のソケットの乱立は残念だ)。WindowsVistaも発売されている今日だが、日常のPCワークにXPで十分だろう。実際にXPを快適に、見た目より実を取れば、1GHzのCPUと512MBのメモリがあれば、わたしは不満を感じない。1G辺りの単価が安くなった今では、XPをクリーンインストールした時の巨大さも気にならない。横道に逸れた。

 たしがこのPC(の筐体)を使い続けるのは、単にかっこいいからだ。ATX規格のマザーがある限り使い続けるだろう。最初の改造でASUSのP3-Bに、改造した下駄にTualatinコアのCeleron1.2GHzを載せた。TualatinのCeleronが7000円台で買えたので。 これは1.6GHzまで回った。次ぎはIntel850にPentium4 2.0GHz。ろくなパフォーマンスでも無いのですぐ止めた。まだRIMMもPentium4も高く売れた頃なので、善は急げだ。次ぎはASUSのA7M266にAthronXP2500+をダウンクロックしたもの。AthronXP2500+がバルクで8000円を切っていたので。次にマザーのみギガバイトの7NF-RZに。安かったので。これで定額駆動。次がASUS、A8M-STにAthron64 3700+。CPUが7980円、マザーが5980円だったかな。CPUの発熱が少ないので大きなヒートパイプ付きのクーラーを載せてファンレスに。

 ずれ、Athron64X2のSocket939が安ければそれに。AM2が安ければAM2マザー+Athron64X2+RADEON X800とかになるだろう。

 うなるとVGAがうるさいので、こちらもRADEON9600XTのUltimateEditionに変えた。それまではRADEON8500 → RADEON9500 → RADEON9000Pro → RADEON9700TX → RADEON9800XT(あまりにうるさいので9700に戻す)。

 Athron64にしてからは、CrystalCPUIDを使い5倍(1GHz)から11倍(2.2GHz)で使用。VGAもATIToolを使いコアクロックを500→250MHz、メモリを300→200MHzにしている。必要があればデフォルトにもオーバークロックにもする。6月初旬の今日、アプリケーションはFrontPageとその他常駐もの、使用率が低い状態でCPUコア温度は36度。VGAコア46度。

2007/06/03

CF-M34

 ランス語辞書(PDICU)用にPDAか、A5以下のPCを探していて見つけた。 東芝のリブレット50でも確か75MHZか100MHz位だったはずで、SONYのVAIO、PCG-C1XGにしてもMMX223MHzだった。
 携帯辞書など必要になるとは思わず、なぜか持っていたリブレットは1年ほど前にヤフオクで売却してしまったし、これもなぜか持っているPCG-C1XGの使用も考えたが、基本的にVAIOは嫌いなのでこいつを売って資金にした。A5ノートと言っても厚みと重量がある 。金属製・防滴処理で堅牢なボディは、ガラクタ類が入っているバッグにも気にせず突っ込んでおけ、バイクで、自転車で出かけるのにも安心だ。
 PentiumIII-M400MHzは、当初の予定よりは大幅なアップで 用途が増え、汎用性に富むことになった。辞書に、会計、議事録や録音、文書編集作業に目下活躍中だ。

 OSはXPをインストールし、Panasonicから各種ドライバーをダウンロードした。タッチパネルを動作させるのにやや躓いた。初期設定でタッチパネルはCOM4(ISA7)を使用するが、これがモデムと重なっていた。モデム側のIRQを変更したらあっさり動いた。要らないサービスは止め、起動時のメモリ使用量は70MBまで絞っている。メモリは16チップの128Mbit、256MBに載せ換え、ハードディスクはCF化も魅力だったが、まだバクチ性が強く、Hitachiの4K40をチョイスした。製造当時のToshibaMK2017GAPに比べ、無音に近い。Hitachiの現在の主流は5400回転の5Kシリーズみたいだが(4K40は店頭在庫がほとんど無かった)、マザーボードの440MXはUDMA2までしか対応しておらず、回転数が低く、消費電力が低いものが ベストだろう。

 のモデルの後にPentiumIII-M700MHzとPentiumIII-M933MHzを搭載したモデルが存在するが、700MHzまでが440MXで933MHzが830MGとある。高いCPUクロックは魅力だが、440MXの場合メモリ搭載量が256がMAXでHDD転送がUDMA2だから400MHzモデルと比較してどれだけ体感アップするかと考えるとあまり期待できない。ただ無線LAN標準搭載モデルがあるのは使う人には魅力だ。

(2007/06/02)

 ★CF-M34RJ8Sのセットアップ

 元々はWindows98SEモデルですが、こちらからXP用のドライバを入手できます。内容はhotkeyドライバ、videoドライバ、マウスドライバ、サウンドドライバ、3modeフロッピードライブドライバ、dmiビューアー(なんだっけ?)、disprot(モニターを180度 回転させるやつ)、440mxドライバです。

 それぞれのファイルをCF-M34で実行すると、ルートにUTILXPフォルダが出来ます。この中にdriverフォルダがあるので、それぞれインストールして下さい。タッチパネルドライバは別にEXEファイルがあります。上にも書きましたが、モデムのCOMポートがタッチパネルと競合しますので、動かして(添付のテキストではCOM5にしてくれと)インストール。

2007/06/03

 

バッテリーセルの交換1

 入後バッテリーを2本手に入れた。元から付いていたバッテリーは(標準と異なるが)CF-VZSU15A、11.1V4.0Ah。あとのCF-VZSU15、10.8V3.4Ah2本の内一本はYbInfoで見ると設計容量と同じ36720mWhで、もう一本は半減していた。それでも2時間くらいもつが。そこでセル交換して見ることにした。
 ←元のセル。
 リチウムイオンセルはPanasonicの18650で2個並列を3組直列に配置してある。交換用セルは通販でCGR18650CB、3.6V2100Ahを手に入れた。殻は接着剤を使っていない爪で合わせてあるのだが、簡単に取れない構造になっている。ドライバーで拗れば外れるが、外観は汚くなってしまう。仕方ない。2個並列組みのセルを入手したので交換に手間は取らなかった。相当な効果は得られるのだろうか?

 

 像は3回目の満充電から全放電している時(残量50%)のもの。この時の放電では、電源管理をすべてなしにして、液晶照度は中位、BBenchのキーストローク 出力、Web巡回は行わない設定で、約4時間45分駆動した。なかなかの結果だと思う。super_piを回してCPU使用率を100%を継続すると、電力消費はほぼ倍になり、駆動時間も半分くらい。YbInfoでの容量表示は1回目は半分のまま。その後設計容量を越えた値を表示するが、想定値の42000mWhにはなっていない。 しかし設計値は超えている。

 放電は最初のうち残り5%や1%になってから1〜2時間動いたり、99%になってから1〜2時間充電していたりするが、何回か繰り返すと適正な残量表示になってくる。

 :どこのサイトにも書かれているが、リチウムイオンセルは発火・爆発の危険が伴います。 ご留意を。

2007/06/02

バッテリーセルの交換2

 日の結果に気をよくして、2時間半しか駆動しない(十分かもしれない)方も交換することにした。


 交換したセルは、Panasonicの通販店の説明では3.7V2300Ah。青いものがそれ。今回はタブが付いていないので、電池に直接半田付けした。鏝を乗せる時間は3〜4秒くらいだろうか。 ワット数の高い鏝を使う。

 こっちも設計値を超える数値になった。設計値は基盤に記憶されているみたいだ。

2007/06/20

バッテリーセルの交換3

 再びセルを交換、今度はSANYO製2600Ah。

 フルで51837mWhと、ほぼ設計値。駆動時間も申し分無し。

2008/7/12

CF-M34比較

 本では400Mhz、700Mhz、933Mhzモデルの3種類のM34が販売されていたようだ。933Mhzモデルを手に入れたので比較したい。
 その前に、海外(主にアメリカかな?)のモデルを調べて見ると、mk1からmk7まで7種類のモデルが販売されていたようだ。これを日本モデルに当てはめると、CF-M34J(400Mhz)がmk2、CF-M34JA(700Mhz、海外のCF-M34N)がmk3、CF-M34JCA(933Mhz、海外のCF-M34V)がmk6に相当するよう。
 mk3まではMobile PentiumVで、mk6はMobile PentiumV-M。mk3もMobile PentiumV-Mとカタログにあるが、mk3はチップセットが440MXのはずですよ。

 CF-M34JAでは、チップセットが830MGになり、CPUもスピードステップ対応、Mobile PentiumV-M 933Mhzとクロックでは倍増して、メモリも512MB(カタログ上)まで積める。なんか、文句ねぇスペックじゃん。
 と期待するのだが・・・まず消費電力比べ。
 CF-M34J(mk3)

 CF-M34JCA(mk6)

 全に同じ環境ではなく、mk2がWindowsXP SP1、mk6がSP2で立ちあげただけの状態のメモリ使用量が70MB、90MBと差がある。SP2も削ってるんだけど減らないんだなぁ。ハードディスクも違うが、入れ替えてOSも同じSP1にしたときでも、8000mwを切る程度だった。あとほんまはmk6には従来比2.3倍の高光度液晶だそうだが、わたしのは交換してあって、mk3あたりのモノが入っている。
 そうした前提条件はありながら、YbInfoで放電速度を見る。これはOS立ちあげて何もせず、しばらく放っておいた状態。mk2は7000mwを切るがmk6は8500mwを切らないのだ。液晶光度は同じ位、最弱にすると8200mwくらい。最大光度にするとmk2より明るいので、mk3でも光度を上げたのか、ただ単にわたしのmk2が劣化しているのかわからない。CPUクロックはスピードステップが効いて400Mhzくらい。830MGはモバイル専用で開発してないとか、グラフィック共有だとか、消費電力が高いとか(どっかのサイトに書いてあったな)そういうことだろうか。無線LAN積んだらさらに増えるな。

 いつで日常使うソフトでは、933Mhzでの優位性を感じることが出来なかった。となるとやはりバッテリーの持つほうが良いとなる。上位機種だから、下位機種より優れると必ずしもならない。しかし、どうも上位機種というのは物欲をくすぐる。日本では手に入らないmk7はPentium-M 1.0Ghz、855GMとM34シリーズの最高峰だ。オークションでも500ユーロしているので、わたしの使い方では投資する価値を見出すことは出来ないが・・・欲しいなぁ。前面に無線LAN用の電源があるのは消費電力を考えると、とてもいい装備だ。アンテナの仕様も変更されているようだ。

2008/05/24

 mk6を使って無線LANの便利さに気付く。といってもネットサーフィン、オークションのチェック位にしか使わないが、とはいえ会議などしているときに調べ物が出た時には強力なツールだし、よく会議する場所でホットスポットもある。
 しかし、mk6をしばらく使って思ったのは、バッテリーが持たないということ。だいたい3〜4時間くらい。mk2だと4〜6時間くらいだろうか。会議が長引き3時間というのはざらにあるので、やはり確実に4時間は持って欲しい。まったく感覚的だが、mk6は起動し使っているときで10000〜12000mwで、これはmk2も同じ位だが、あまり放電速度が落ちない。一番落ちて9000mwを切るが、だいたい9000mw台だ。mk2はしばらく放っておくと7000mw台、さらに6500mwあたりまで落ちる。一度ハードディスクも同等品にして確かめた方がいいだろうが、それだけでもないだろう。

 ってmk2に無線LAN搭載が正解だ。もちろんminiPCIスロットはひとつしかなく、LAN/モデムに占有されている。そこでPCMCIAスロットを使うわけだが、無線LANカードがはみ出すのは許せないので、純正アンテナ装着の上、分解してLANカードのアンテナ部を切り落として内部結線することになる。

2008/5/30

WineでOffice2000を動かす

 WineはLinuxでMicrosoft Windowsのアップリケーションを動作させるソフトです。LinuxにはOpen Office OrgなどEXCELと互換性のあるオフィスソフトがありますが、マクロを使ったプログラム等はやはMS Officeでないと開けません。ウチではEXCELの会計ソフトを使っているので、WineでMS Officeを使えるのなら日常Linuxだけでも不便は無くなるでしょう。このテストではSuSE Linux 9.1、9.0を使いました。

Wineのセットアップ
 Wine HQより、wine-20041019-SuSELinux91.i586.rpmをダウンロードし、YaSTからインストールした。また、Sidenetからwine-config-sidenet-1.4.3.tgzをダウンロードした。今見ると最新のバージョンはwine-config-sidenet-1.5.1.tgzになっていた。
 wine-config-sidenetのreadme.ja.eucにあるように、ie6setup.exe、mfc40dllパッケージ、dcom98をダウンロードし、解凍したwine-config-sidenet/に置く。

 $cd ~/
 $tar xvzf wine-config-sidenet-1.4.3.tgz
 $cd wine-config-sidenet
 $mv ../ie6setup.exe ./
 $mv ../dcom98.exe ./
 $mv ../mfc40.zip ./
 $gunzip mfc40.zip
 $./setup

mfc40.dllは解凍したものは大文字で(MFC40.DLL)setupは小文字を指定しているので、解凍したものを小文字にリネームした。setupを実行すると~/に.wineとcが作成される。すでに/usr/bin/wineを実行していて~/に.wineが作成されている場合、.wine20041111のようにバックアップを作成してくれる。wine-config-sidenetの作成した~/.wine/configにはドライブの指定がありませんでした。~/.wine/dosdevices/を見ると

c: -> /home/hoge/c
d: -> /home/hoge

とありましたので、

$cd ~/.wine/dosdevices
$ln -s /media/cdrom q:

として、CD-ROMドライブへのシンボリックリンクを作成しました。

Microsoft Office2000のインストール 

 

 

 
マルチブート


NTLDR(NT系OSの純正OSローダー)によるデュアルブート

起動の仕組み
  BIOSでハードディスクからの起動が設定されていると(普通そうですが)、まず一番目(プライマリー)のハードディスクの先頭セクターを読みます。このセクターをマスターブートレコード(MBR)と言います。MBRにはブートストラップローダとパーティションテーブルがあり、ここでどのパーティションから起動するか決定されます。 ブートストラップローダはアクティブな基本パーティションを見付けるとそのパーティションの先頭のセクターを読みに行きます、このセクターをパーティションブートセクター(PBS)と言います。PBSにはイニシャルプログラムローダ(IPL)があり、これを読み込む事でOSが起動 する為に必要なファイルをロードできるようになります。起動する為のファイル(IO.SYS、NTDETECT.COMなど)をロードしてカーネルを起動する仕組みをチェインローダーと 言います。

 DOS系OSの起動ルーチン
 
MBR
PBS IPLIO.SYS(OS起動)

 1.MBR 2.PBS(DOS系)

NTLDR(OSローダー)
 NTLDRはNT系OSのOSローダーで複数のOSの起動をサポートしています。 通常はDOS系(DOS、95、98、Me)→NT系(NT、2000、XP)、NT→2000、NT→XP、2000→XPの順序でインストールされた場合の起動に使われます。逆の場合、未知のOSと認識されサポートされません。後からインストールされるのがNT系で、前のものより新しいバージョンである事が条件になります。
 後からインストールされるNT系OSは、既存のデフォルト起動OSをC:\と認識しそのパーティションのルートにntldr、bootdetect.com、boot.iniをインストールし、そのパーティションのPBSをNTLDRを起動する為のものに書き換えて既存OSのPBSをNTLDR本体と同じ場所にbootsect.dosという名前のファイルにして保存します。OS本体はD:\と認識されたパーティションにインストールされます。このパーティションのPBSにもNTLDRをロードする為のIPLは書かれますが、通常使われる事はありません。またbootsect.dosの位置、OS本体のインストールされた位置はboot.iniに記録されます。インストールが終了して再起動すると、NTLDRが起動しOSが選択できるようになります。

 3.boot.ini

NTLDRの起動分岐
 
NTLDRは起動するとboot.iniを読み込んで、そこに書かれているものが起動選択できるOSになります。これらのOSは同じ手順で起動されるのでは無く、NTLDRをインストールしたOSを起動する時はbootdetect.comを、既存でインストールされていたOSを起動する時はbootsect.dosを読み込みます。bootdetect.comはNT系OSを起動する為のファイルですが、bootsect.dosはPBSのバックアップファイルでした。 NTLDRは元在ったPBSを読み込んで、IPL→IO.SYSの起動ルーチンを再現しています。

 NT系OSの起動ルーチン
 MBRPBS IPLNTLDRbootdetect.com(NT系OS)
                   →bootsect.dos(PBS IPLIO.SYS

 4.PBS(NT系)

回復コンソール(CMDCONS)
 
NT系OSには後からインストールできる回復コンソールがあります。これはコマンドプロンプトから操作し修復を行うものですが、DOS系OSのDOSプロンプトと違い、修復用のOSといった感じです。起動もNT系OS本体とは違う所から行います。
 回復コンソールをインストールすると、NTLDRと同じルートにCMLDRというファイル、cmdconsというディレクトリが作成され、その中に回復コンソールのシステムファイルとntdetect.com、bootsect.datがインストールされます。またboot.iniに回復コンソール起動用の行が追加されます。このboot.iniで指定されたファイル、\cmdcons\bootsect.datは実はCMLDRをロードする為のPBSをファイル化したもので、CMLDRは\cmdcons\ntdetect.comを起動します。

 回復コンソールの起動ルーチン
 MBRPBS IPLNTLDRcmdcons\bootsect.dat(PBS IPLCMLDRcmdcons\ntdetect.com)

 5.PBS(cmdcons)


LinuxとWindowsのデュアルブート

 前回のDOS系OSとNT系OSのデュアルブートと同じく、Windowsの後から同じハードディスクにLINUXをインストールした場合何も難しい事はありません。現在デフォルトのOSローダーに多く使われているGRUBはNTLDRと違い複雑なパーティション構成に対応できているので、勝手に設定してくれます。GRUB本体はLINUXのパーティションにインストールされますが、MBRを既存のものと書き換え、GRUBを起動できるものを書き込みます。(インストール時にGRUBをMBRにインストールするかPBSにインストールするか選択できます。PBSにインストールすれば既存のNTLDRからGRUBを起動する事が出来ます。)

GRUBからWindowsを起動する
 すでにWindowsがインストールされたハードディスクに後からGRUBをOSローダーに使うLINUXをインストールした場合、LINUXの/boot/grub/grub.conf 又は manu.1stには

 title Windows
  rootnoverify (hd0,0)
  chainloader +1
#C:\(hda1)がWindows、hda2がLinuxの場合

という項目が記入されており、起動後GRUBのメニューから"Windows"を選択すればWindowsが起動します。

パーティションの呼び方
 WindowsはWindowsから認識できるアクティブな基本パーティションからC:\と呼びますLinuxは一番目のハードディスク(hda)の一番目の基本パーティションからhda1と呼びます。拡張領域はhda5から始まります。GRUBは一番目のハードディスクの一番目のパーティションをhd0,0、二番目のパーティションはhd0,1。二番目のハードディスクの二番目のパーティションはhd1,0になります。

FAT          Windows Linux Grub
基本領域 アクティブ C:\ hda1 hd0,0
基本領域 D:\ hda2 hd0,1
基本領域 E:\ hda3 hd0,2
基本領域 F:\ hda4 hd0,3

 

FAT
拡張領域   hda3 hd0,0
 論理領域 E:\ hda5 hd0,1
 論理領域 F:\ hda6 hd0,2
基本領域 アクティブ C:\ hda1 hd0,3
基本領域 D:\ hda2 hd0,4

 

一番目のハードディスク
基本領域 アクティブ C:\ hda1 hd0,0
拡張領域   hda2 hd0,1
 論理領域 E:\ hda5 hd0,2
二番目のハードディスク
基本領域 D:\ hdb1 hd1,0
拡張領域   hdb2 hd1,1
 論理領域 F:\ hdb5 hd1,2

ですよね。
 

デュアルブートしたNTLDRの起動選択を使わずにGrubで直接起動する
 grub.conf、menu.1stに記されたchainloader +1は、grubから直接カーネルを起動せず、そのパーティションのPBSを読みに行くという指示です。GRUBからNTLDRでデュアルブートしたOSを起動すると

MBRGRUB(起動選択)
       →Linux→vmlinuz(起動)
       →Windows→起動せず
               →DOS→PBR IPLNTLDR(起動選択)
                         →NT→ntdetect.com(起動)
                         →DOS→PBS IPLbootsect.dos)→IO.SYS(起動)

となります。メニューのWindowsが起動しないのは、NTLDRが一番目の基本領域にインストールされている為です。
これを

MBRGRUB(起動選択)
      →Linux→vmlinuz(起動)
      →WindowsNT5.1 →NTLDR(選択無し)→ntdetect.com(起動)
      →DOS J7.0   →PBS IPLIO.SYS(起動)

とすると、とてもスッキリします。grub.conf又はmenu.1stを編集します。

デフォルト
title Linux
 kernel (hd0,2)/boot/vmlinuz root=/dev/hda3
 initrc (hd0,2)
title Windows
 rootnoverify (hd0,1)
 chainloader +1
title Dos
 rootnoverify (hd0,0)
 chainloader +1

となっていますので

title Linux
 kernel (hd0,2)/boot/vmlinuz root=/dev/hda3
 initrc (hd0,2)
title WindowsNT5.1
 rootnoverify (hd0,1)
 chainloader +1
title DOS J7.0
 rootnoverify (hd0,0)
 chainloader /bootsect.dos

としてGRUBが直接DOSパーティションのPBSを読めるようにします。
またC:\にあるNTLDRとntdetect.com、boot.iniをD:\(NTのある区画のルート)に置くのを忘れずに。D:\のboot.iniをエディタで開きtimeout=0に編集します。
 

変則的な構成
 
マルチブートで構成されたハードディスクをセカンダリーとして、プライマリーに既にLINUXのインストールされたディスクを増設します。このプライマリーにインストールされているGRUBから全てのOSを起動します。

プライマリー   セカンダリー  
hda1 基本 ext3f SuSE9.1 hdb1 基本 C:\ FAT16 DOS7.0
hda2 基本 swap hdb2 基本 D:\ NTFS NT5.1
    hde3 基本 E:\ NTFS
    hde4 拡張  
    hdb5 論理 ext3f SuSE9
    hdb6 論理 swap

 設定はプライマリーのhda1にインストールされたgrub.conf又はmenu.1stを編集します。

title SuSE 9.1
 kernel (hd0,0)/boot/vmlinuz root=/dev/hda1
 initrd (hd0,0)
title NT5.1
 map (hd0,0) (hd1,0)
 map (hd1,0) (hd0,0)
 rootnoverify (hd1,1)
 chainloader +1
title DOS 7.0
 map (hd0,0) (hd1,0)
 map (hd1,0) (hd0,0)
 rootnoverify (hd1,1)
 chainloader /bootsect.dos
title SuSE 9
 kernel (hd1,4)/boot/vmlinuz root=/dev/hda5
 initrd (hd1,4)

とします。
NTとDOSの項目に記したmapは、プライマリーのハードディスクからのみ起動するWindowsに、プライマリーから起動してるように見せるための設定です。

 

DNSレコードの設定

MXレコードの設定
 先日ウチのドメインのネームサーバーのVALUE-DOMAINのMXレコードの登録方法が変わったそうで、半日ほどメールが送受信できませんでした。初めは訳がわからず困りました。DNSレコードについて知識が無いのですが、DNSサーバーに迷惑がかかるため試行錯誤することが出来ませんでした。以前は
ホスト名 ターゲット タイプ
* 123.223.323.423 A

と、してありました。これはインターネットのIPアドレス"123.223.323.423"は"*.gyokokai.org"(*はwww、mail、hoge何でも良く、ホスト名の付いた物は何でも、と言う事です)に向けて(マップして)下さいという設定です。 このままでメールサーバーを立てた時に送受信に問題が無かったのでそのままだったのです。
 DNSにはMXレコード(mail Exchange reccord)というものがあり、それを設定しなければなりませんでした。
ホスト名 ターゲット タイプ
* 123.223.323.423 A
mail mail.gyokokai.org MX 10
     

これでMXレコードが登録でき、メールを送受信する事が出来ました。nslookupを使って確認します。
 出来ました。

 

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